学校で使うリコーダーを正しく洗う方法について詳しく解説します。
リコーダーは毎日の使用で唾液や汚れがたまりやすいため、定期的なお手入れが重要です。
必要な洗浄アイテムや手順、乾燥方法、そしてカビや雑菌のリスクを防ぐためのケアのポイントを親しみやすく説明しています。
リコーダーはなぜ洗う必要があるのか?
リコーダーは直接口をつけて演奏する楽器です。
そのため、使用後にはどうしても内部に唾液がたまってしまいます。
毎日使い続けると、汚れがたまり、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
これを放置すると、楽器が劣化するかもしれません。
定期的にリコーダーを洗うことで清潔に保ち、トラブルを防ぐことができます。
リコーダーを洗う際に必要な準備物
リコーダーを洗う際には、次のアイテムを準備しましょう。
- 中性洗剤:リコーダーの素材を傷めないよう、必ず台所用の中性洗剤を使用してください。
- ぬるま湯:お湯は40℃以下に設定し、熱湯は使わないように注意しましょう。リコーダーが変形する恐れがあります。
- 掃除棒:リコーダー内部の水分をしっかり取り除くために必須のアイテムです。
- ガーゼ:吸水性が良く、掃除棒に巻きつけやすい薄手の布が適しています。
リコーダーの正しい洗い方【手順解説】
手順1 分解して準備する
まず、リコーダーをパーツごとに分解します。
一般的なリコーダーは、頭部管・中部管・足部管の3つに分けられます。
これにより、全ての部分をしっかり洗浄できます。
手順2 中性洗剤でつけ置き洗い
洗面器にぬるま湯をため、1リットルの水に対して5~10mlの中性洗剤を加えます。
分解したリコーダーの各パーツを30~40分ほどこの溶液に浸けてください。
つけ置きすることで、内部の汚れが落ちやすくなります。
手順3 しっかりすすいで乾燥させる
リコーダーをつけ置きした後は、流水でしっかりとすすぎます。
洗剤が残らないように丁寧に行いましょう。
その後、布やタオルで外側の水分を拭き取ります。
次に、掃除棒にガーゼを巻きつけ、内部の水分を完全に取り除いてください。
リコーダーの乾かし方と注意点
リコーダーを洗った後は、外部と内部の水分をしっかり除去することが重要です。
外側は柔らかいタオルで優しく拭き取り、内部は掃除棒にガーゼを巻きつけてしっかりと水分を取ります。
この際、キッチンペーパーや厚手の布ではなく、吸水性の良いガーゼや薄手の布を使うと効果的です。
最後に、リコーダーは分解したまま自然乾燥させ、完全に乾いてから組み立てましょう。
リコーダーにグリスを塗る重要性
リコーダーは演奏のたびに分解・組み立てを繰り返します。
その際、ジョイント部分にグリス(クリーム)を塗ることで、スムーズに組み立てられ、摩耗を防ぐことができます。
特に、中部管の接合部分に塗るのがポイントです。
これにより、リコーダーの部品が長持ちし、音質にも影響を与えないようにできます。
グリスの塗り方
グリスは少量を指で取って、リコーダーの中部管のジョイント部分2か所に薄く塗りましょう。
厚く塗りすぎると余分なクリームがリコーダー内部に入り込んでしまうことがあるため、適量を心がけてください。
塗り終わったら、リコーダーを組み立ててみて、スムーズにパーツがはまるか確認します。
ワセリンでも代用可能
グリスが手元にない場合は、ワセリンで代用することができます。
ワセリンはリコーダーの滑りをよくするために十分な効果を発揮しますし、使用後の影響もありません。
万が一グリスを無くしてしまったときや、すぐに手に入らない場合は、ワセリンを使ってみるのも一つの方法です。
日々のお手入れでリコーダーを長持ちさせよう
リコーダーを長く快適に使い続けるためには、日々のお手入れがとても大切です。
特にお子さんが使用する場合、日常的な清潔管理が重要になります。
練習前の手や口の清潔確認
リコーダーを吹く前には、必ず手や口の清潔を確認しましょう。
手が汚れているとリコーダーに指の汚れや油が付き、汚れが蓄積します。
また、口の中に食べ物のカスが残っていると、リコーダー内部にそれが詰まり、吹き口が汚れる原因になります。
特に食後は、必ず歯磨きやうがいをしてから練習するように習慣づけると良いでしょう。
定期的なケアで防げるトラブル
リコーダーを使い続けると、内部に唾液や汚れがたまりやすくなります。
日常的に掃除棒やガーゼを使って内部の水分を拭き取り、外部も柔らかい布で拭いておくことで、カビの発生や雑菌の繁殖を防げます。
ちょっとしたケアが、リコーダーを清潔に保ち、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
まとめ
リコーダーは適切なお手入れをすることで、長く快適に使い続けることができる楽器です。
正しい洗い方を実践すれば、汚れやカビの発生を防ぎ、音質にも良い影響を与えます。
洗浄やケアを怠ると、リコーダーの音がくぐもったり、吹きにくくなることがあります。
しかし、定期的に洗浄し、内部の汚れを取り除くことで、澄んだ音色を保つことができます。
また、グリスを使用することで、組み立てもスムーズに行え、楽器全体の状態が良好に保たれます。