レモンバームはレモンを思わせる爽やかな香りが特徴で、料理やお茶にも用いられるため、広く親しまれています。
しかし、レモンバームを植えることに反対の意見があるのには、いくつかの理由が存在します。
本文では、レモンバームを植える際のデメリットと、それを上手に栽培するためのアドバイスを提供します。
レモンバーム栽培を避けた方が良い5つの理由
レモンバーム栽培を避けるべき理由は次のとおりです。
・地面に植えると根が過剰に広がる
・他の植物の成長を妨げる可能性がある
・近隣住民に迷惑をかけることがある
・広がった後の駆除が困難
・ミツバチが集まりやすい
レモンバームに関連するこれらの問題は、初めには想像もつかないかもしれませんが、詳細は以下の通りです。
根の過剰な広がり
レモンバームを植えるべきでない主な理由は、その強力な繁殖能力にあります。
ミント類と同様に、地面に植えた場合、後悔することがよくあります。
多年生植物であるレモンバームは、葉が枯れた後も根が生き続け、新しい芽を出します。
地下茎が残ると、根がどんどんと伸びてしまい、気づけば庭全体がレモンバームで埋め尽くされてしまうこともあります。
そのため、強い生命力を持つレモンバームは、簡単に植えるべきではないという意見が多くあります。
他の植物の成長阻害
レモンバームは繁殖力のみならず、非常に強い生命力を持っています。
これにより、成長していくレモンバームが他の植物の生育スペースを奪い、成長を妨げることがあります。
特に、背が低い植物はレモンバームに覆われてしまい、日光を得られなくなることがあります。
このように、レモンバームの勢いは他の植物を圧迫し、最悪の場合には枯れてしまうこともあり得ます。
これらの点から、レモンバームを植える際には注意が必要です。
近隣への影響が心配されます
レモンバームは急激に増える性質があり、自分の庭だけでなく、隣の家の庭にも広がってしまうことがあるため、近所迷惑になることが懸念されます。
根が地下深くに伸びたり、種が飛び散ったりすることで、レモンバームは簡単に繁殖します。
そのため、庭で育てる場合でも、将来的な成長を考慮して植える場所をよく考える必要があります。
この植物が原因で近所との関係が悪くなることもあり、そのため栽培に反対する声が多いのです。
駆除作業には労力と時間が必要です
前述の通り、レモンバームは生命力が強く、広がってしまうと根絶が非常に難しくなります。
根の一部が残ると、またすぐに成長を始めてしまうため、根っこから丹念に取り除く必要があります。
また、種が蒔かれる前に花を剪定して新たな成長を防ぐことも重要です。
それでもなお、除草剤を使わざるを得ないほど手ごわいことから、栽培を避けた方が良いとされることもあります。
ミツバチが集まることが問題視されることも
レモンバームは、その花にミツバチが惹かれる植物です。
過去にはハチミツ採取のためにこの植物が利用されていたこともあります。
そのため、レモンバームを植えるとミツバチがやってくるのは必至で、特に子供が遊ぶ家庭では注意が必要です。
ミツバチが多く飛び回る庭は危険が伴うため、刺されるリスクを避けるためにも栽培を控える人がいます。
賢いレモンバームの育て方
レモンバームを育てる上でいくつかのポイントに注意が必要ですが、適切に管理すれば問題なく栽培できます。
特に、地面に直接植えるのではなく、鉢植えやプランターで育てることで、根の広がりをコントロールできます。
この方法なら、レモンバームが他の植物の生育スペースを奪うこともなく、隣の庭への影響も心配無用です。
一部のガーデナーは、適切な区切りを設ければ地植えでも大丈夫だと言いますが、不安なら鉢植えがおすすめです。
また、花が種を作る前に取り除くことで、種の散布を防ぐことも重要です。
レモンバームの旺盛な繁殖力に気をつけながら、定期的な剪定をすることで、庭での栽培を楽しめます。
実際、鉢植えにしてハーブティーなどに使う愛好者も多いです。
適切なケアをすれば、レモンバームの持つ魅力を十分に楽しむことができます。
レモンバーム 植えてはいけないのまとめ
レモンバームを避けるべき理由について説明しましたが、主な懸念点は、コントロールが難しいほどの繁殖力によって問題が起こる可能性があることです。
しかし、地植えを避け、根や種の管理に気を配りながら育てれば、ほとんどの問題は回避できます。
レモンバームはその爽やかな香りが魅力のハーブですので、適切な栽培方法で庭での育成を楽しむことを推奨します。