トイレットペーパーの端を折り込むことには、特別な意味が含まれているのをご存じですか?
多くの学校やオフィスで、トイレットペーパーの端を折りたたむように指導されることがありますし、ホテルやレストランではこの光景を頻繁に目にします。
しかし、必ずしもすべての場で実施されているわけではありません。
たとえば、トイレを使用した後、誰かがトイレットペーパーを三角に折り込んでいたことはありませんか?
これは親切な行動のように見えるかもしれませんが、衛生的には少し問題があるのではないでしょうか?
今回は、トイレットペーパーを折り込む理由と、それを始めた人について詳しくお話しします。
さらに、折り込むべきか否かについても考えてみましょう。
トイレットペーパーの折り込みの背景
帝国ホテルでは、トイレットペーパーを折り込むことで、清掃が完了したという合図をしていました。
清掃スタッフは客室の清掃を終えた後、トイレをきれいに掃除し、トイレットペーパーの端を折り込むことで、その情報を伝えていたのです。
この折り込みにより、他のスタッフにも清掃が完了したことが明確に伝わりますし、訪れるお客様にも、客室だけでなくトイレまで丁寧に清掃されていることが伝わるので、安心感を与えます。
つまり、折り込みは「清掃の完了」を告げるサインなのです。
一般の方が折り込みを行う際の衛生面の問題
では、一般の人がトイレットペーパーを折り込むのは、どうでしょうか。
実は、手を洗っていない状態で折り込みをすると、不衛生になる恐れがあります。
例えば、トイレ使用後に手に付着した菌などを持っている人が、トイレットペーパーを折り込むことで、次に使用する人に感染のリスクが生じる可能性があります。
とくに大腸菌は非常に小さく、簡単にトイレットペーパーの繊維を通過してしまいます。
そのため、トイレ後は手に菌が付着している状態で、手を洗わずに折り込むと、大腸菌がペーパーに移ることになります。
さらに、病院などでは特に感染予防のために、トイレットペーパーの折り込みを禁止している場所もあります。
特に体調が優れない方が多い病院では、「使用後のトイレットペーパーの折り込みは避けてください」という注意書きがあることが一般的です。
三角折りに対する賛否両論
トイレットペーパーの三角折りは元々「帝国ホテル」で始められ、清掃の完了を示すと共に視覚的にも美しい印象を与えるための工夫でした。
しかし、この方法については賛否が分かれています。
賛成の声では、三角折りが次のような利点を持っていると言われています。
- 清掃が丁寧に行われていることが感じられる。
- 見た目が整っており、心地よい。
- 利用者への気配りが感じられる。
- 三角折りにすることでペーパーの端がすぐに分かり、使い勝手が良くなる。
- 手間をかけたことが利用者に伝わる。
- 親切な気持ちが伝わる。
一方、否定的な意見では以下のような懸念が表明されています。
- 折りたたんだ手が本当に清潔かが不明。
- 不衛生に感じることがあり、病原体の拡散を心配する声も。
年代や性別によっても意見が分かれることが多いですが、私の考えとしては、三角折りは清掃が完了し手を洗ったプロの従業員に限って行われるべきです。
好意的に行われた行為が逆に不快感を与えることもあるため、社会的にも「三角折りはプロ限定」という認識が広まることで、不安が解消され、感染症のリスクも減るでしょう。
トイレットペーパーの適切な取り扱い方
それでは、トイレットペーパーをどう扱うのが最も適切かについてお話ししましょう。
最もシンプルで清潔な方法は、ミシン目に沿ってピッタリと切ることです。
それか、トイレットペーパーをホルダーから引き出して切る方法も効果的です。
この方法を取ることで、次にトイレを利用する人が直接トイレットペーパーに触れることなく済みます。
まとめ
今回はトイレットペーパーの三角折りに焦点を当てて解説しました。
親切に見える三角折りも、衛生的な観点からはプロに任せた方がよいという結果が出ました。