デコパージュは、ペーパーナプキンや薄手の紙を使って、身近なアイテムを自分好みにアレンジできる魅力的な手芸です。
スマホケースや石けん、靴など、さまざまなアイテムを簡単に装飾できるので、初めて挑戦する方にも人気があります。
ただし、デコパージュを成功させるためには、正しい素材選びが大切です。
使えない素材や、失敗しやすいポイントを理解しておかないと、せっかくの手作り作品が残念な仕上がりになることも。
この記事では、デコパージュできないものや、失敗を防ぐためのコツを詳しく解説します。
デコパージュできないものとは?
厚手の紙や布
デコパージュに使う紙や布は、できるだけ薄いものがベスト。
厚手の紙や布を使うと、デコパージュ液がうまく染み込まず、しっかりと接着されないことが多いです。
さらに、厚みがあると、仕上がりにシワができたり、見た目が不格好になったりします。
ペーパーナプキンのような薄手の素材を使うことで、表面が滑らかで美しい仕上がりになります。
厚手の紙や布は、特に初心者には難易度が高いので、避けることをおすすめします。
ナイロンや防水素材
ナイロンや防水加工された素材も、デコパージュには適していません。
これらの素材は、表面が滑りやすく、デコパージュ液がうまく定着しないため、せっかく貼った紙がすぐにはがれてしまいます。
また、防水性があるため、液が浸透せず、仕上がりが均一になりにくいという欠点もあります。
例えば、レインコートや防水バッグなど、ナイロン素材のアイテムにはデコパージュを避けた方が無難です。
石けんや食器
デコパージュは石けんや食器にも応用できますが、これらのアイテムにはいくつか注意が必要です。
特に、石けんは水分や油分を多く含むため、デコパージュしたデザインが簡単にはがれてしまうことがあります。
石けんにデコパージュする場合は、表面をしっかり乾かし、できるだけ乾燥した状態で使用することが重要です。
食器の場合は、口に直接触れる部分や食べ物を置く部分には、デコパージュを施さないようにしましょう。
衛生面での配慮が必要ですし、頻繁な洗浄によってデザインが剥がれやすくなるリスクもあります。
デコパージュで失敗しやすいポイント
ペーパーナプキンの準備不足
デコパージュでよくある失敗の一つが、ペーパーナプキンを十分に準備しないこと。
ペーパーナプキンは通常、何層か重なってできているので、表面の模様が描かれた薄い1枚だけを使います。
これを忘れて重ねたまま使ってしまうと、シワができたり、貼り付けが不均一になり、仕上がりが悪くなります。
薄い1枚に分けるという基本の準備をしっかりと行うことが大切です。
デコパージュ液の塗布不足
デコパージュ液を適量使わないことも失敗の原因に。
少なすぎるとペーパーが浮いてしまい、時間が経つと剥がれてしまうことがあります。
見た目は一時的に綺麗に見えても、液の量が不足していると持続性に欠けます。
特に、貼り付けたペーパーがしっかり密着していないと、後々シワや浮きが発生してしまうため、デコパージュ液は惜しまずたっぷり使うことがポイントです。
貼り直しの際の注意
一度貼ったペーパーを剥がしてもう一度貼り直すと、ペーパーが伸びてしまったり、シワができやすくなります。
特にペーパーナプキンは非常に薄く、デコパージュ液が付いた時点で伸びやすくなります。
ズレた場合は無理に直そうとせず、新しいペーパーでやり直すか、そのまま進める方が仕上がりを損なうリスクを減らせます。
貼り直しは慎重に。
失敗しないためのコツ
薄手の紙を選ぶ
デコパージュに使う紙は、薄手のものがベストです。
特にペーパーナプキンやデコパージュ用の専用紙を選ぶと、貼り付けがしやすくなります。
薄い紙は、デコパージュ液が馴染みやすく、表面が均一に整うので、シワや気泡ができるのを防ぎます。
初めての方は特に、薄手の素材を選ぶことで作業がスムーズに進むはずです。
下処理をしっかり行う
もし普通のコピー用紙や、厚手の紙を使いたい場合は、デコパージュ用の下処理剤を使って事前に準備をしておくことが必要です。
この処理を行うことで、デコパージュ液が紙にうまく浸透し、均一に仕上がります。
手間はかかりますが、下処理をしっかり行うことで、失敗を防ぎ、作品の質がぐっと上がります。
乾燥を十分に待つ
デコパージュ液を塗布した後、すぐに次の工程に進むと、せっかくの作品が台無しに。
液がしっかりと乾くまで十分に待つことが重要です。
特に、複数回重ね塗りをする場合は、一度塗った後にしっかり乾燥させないと、剥がれやすくなります。
焦らず、完全に乾燥するのを待つことが成功の秘訣です。
まとめ
デコパージュは、少しの工夫と準備で美しい仕上がりが楽しめる手芸です。
特に、素材選びや下処理、乾燥時間を守ることが大切です。
デコパージュできない素材や失敗しやすいポイントを理解し、避けることで、オリジナルのアイテムを作る楽しさを存分に味わえるはずです。