最近、「+800」から始まる電話番号に関する話題が増えています。
特に、中国語で話す電話や総務省を名乗る不審な電話が注目されています。
これらの電話が詐欺目的である可能性は非常に高く、受け取る側がどのように対処すべきかを知っておくことが大切です。
本記事では、+800からの電話の実態とそのリスク、さらに具体的な対応策について解説します。
知識を身につけることで、詐欺被害を未然に防ぐ手助けになれば幸いです。
+800からの電話とは？
国際フリーフォンの仕組み
「+800」は国際フリーフォンと呼ばれる電話番号で、世界共通のフリーダイヤルとして利用されています。
この番号は、電話を受ける側ではなく発信者が通話料金を負担する仕組みです。
そのため、企業が顧客対応用に利用することが一般的です。
しかし、この仕組みを悪用して、詐欺目的の電話がかかってくるケースが増えています。
多くの方が誤解しがちですが、+800からの電話を受けても通話料が請求されることはありません。
ただし、通話中に個人情報や金銭を要求される詐欺被害のリスクは無視できません。
このため、不審な電話には出ない、折り返さないといった対策が求められます。
SNSでの報告例
+800からの電話に関する報告は、特にSNSで多く見られるようになっています。
具体的には、以下のような内容が話題に上っています。
- 中国語での自動音声メッセージが流れる
- 「総務省」を名乗り、通信サービスの停止を警告する
- 「重要な書類があります」と中国大使館を装った内容
たとえば、「総務省から通信が使えなくなると言われた」といった体験談や、「自動音声で中国語の案内が流れ、操作を促された」との報告があります。
これらは非常に巧妙な手口で、受け取る側に不安感を与え、思わず指示に従ってしまうよう誘導する内容です。
こうした報告が増えていることからも、詐欺の被害に遭わないために情報を共有し、対策を講じることが重要です。
+800からの電話への具体的な対応策
電話を受けた場合
まず、+800からの電話を受けた場合、迷わずすぐに切ることが大切です。
特に、相手が自動音声や中国語のメッセージを流している場合、どのような内容であっても耳を傾けずに切断しましょう。
一見、重要な連絡のように装っていても、そのほとんどが詐欺目的である可能性が高いです。
また、電話を切った後に折り返し電話をすることは避けてください。
折り返しをした場合、通話を通じて相手に情報が漏れるリスクや、さらなる詐欺の手口に巻き込まれる危険性があります。
不審な番号には一切の関与をしないことが最善の策です。
予防策
不審な電話を未然に防ぐためには、スマホにフィルタリングアプリを導入するのがおすすめです。
「迷惑電話チェッカー」や「トビラフォン」といったアプリを活用することで、詐欺の可能性がある番号を事前にブロックすることができます。
これにより、不審な電話番号からの着信を減らすことができます。
さらに、iOS18を使用している方には、「ライブ留守番電話」機能が役立ちます。
この機能を有効にすることで、不審な電話がかかってきた場合でも、直接出ずに留守電の内容を確認できます。
設定方法は「設定」アプリを開き、「電話」から「ライブ留守番電話」のスイッチをオンにするだけです。
不審な電話内容を視覚的に確認できるため、安全性が高まります。
まとめと注意喚起
+800から始まる電話は、その多くが詐欺の可能性を含んでいるため、注意が必要です。
電話に出ない、折り返さない、個人情報を伝えないといった基本的な対策を守ることで、被害を防ぐことができます。
また、これらの対策や注意点を周囲の方々と共有することも重要です。
詐欺の手口は年々巧妙化しており、情報が広がることで被害者を減らすことができます。
一人ひとりが注意を払い、しっかりと対応することが、詐欺被害を防ぐ第一歩です。
そして、＋18からはじまる電話番号にも注意が必要です。
＋18番号のよくある詐欺の手口と被害事例などは、こちらの記事を参考にしてください。
