自転車の使用中には、チェーンからのオイルがパンツやスカート、さらには靴に付く場合があります。
特に愛用しているアイテムにオイルが付いてしまった時は、気分が落ち込むものです。
そして、このオイルは頑固で、通常の洗濯では落ちにくいのが特徴です。
しかし、すぐに諦める必要はありません。
実は、衣類に付着した頑固なチェーンオイルを効果的に除去する方法が存在するのです。
今回は、「衣類に付いたチェーンオイルを除去する簡単な方法」をお伝えします。
外出先でも手に入るアイテムで応急処置が可能であり、時間が経過したオイル汚れに対する処置方法も紹介します。
チェーンオイルで衣類を汚してしまった方は、この機会にチェックしてみてください。
チェーンオイルの応急処置 手軽にできる家庭用品を使った方法
一般的な自転車ではチェーンにカバーがあり、衣類が汚れることは少ないですが、スタイリッシュなマウンテンバイクやクロスバイクを使用すると、時には思わぬオイル汚れが発生することがあります。
もし衣類が最近汚れた場合は、以下の方法を試してみてください。
必要なもの
- 植物油(例:オリーブオイル)
- クレンジングオイル(メイク落とし/透明なものが望ましい)
- 食器洗い用液体石鹸(中性)
- アルコール消毒液
- 歯ブラシ(不要になったもの)
- 不要な布(古いタオルや手ぬぐいなど)
準備するのは上記のアイテムです。
これらは一般的に多くの家庭にあるもので、女性であれば容易に準備できます。
男性の場合、クレンジングオイルが手元にない場合がありますが、近くのコンビニエンスストアやドラッグストアで簡単に手に入ります。
外出中に汚れてしまった場合は、最寄りのコンビニでこれらのアイテムを揃えましょう。
これらは基本的にどのコンビニにも置いてあります。
クレンジングオイルの選択理由
「なぜクレンジングオイルを使うのか?」と思う方もいるかもしれません。
クレンジングオイルは、本来メイクを落とすために使用されます。
メイクの成分が油性であるため、クレンジングオイルの油分がメイクの油分と結びついて、肌にダメージを与えることなくメイクを浮かせ、簡単に取り除くことができます。
自転車の油汚れに対しても、同じ理論が適用されます。
クレンジングオイルを使用することで、衣類の繊維に染み込んだ油を効果的に浮かせて取り除くことが可能になります。
クレンジングオイル使用時の注意
「それでは、早速クレンジングオイルを試そう!」と考える前に、一つ注意が必要です。
クレンジングオイルを使用すると、衣類の色落ちが起こる可能性があります。
油汚れを取り除こうとした結果、衣類が色あせてしまう場合があります。
特に高価な衣類やブランド品であれば、その失望は計り知れません。
このリスクを避けるために、使用する前に衣類の目立たない部分でテストを行い、色落ちしないことを確認しましょう。
色落ちが発生した場合は、この方法での汚れ落としを中止し、他の方法を試すかプロのクリーニングサービスを利用しましょう。
洗濯機での洗濯は避けて
自転車で汚れてしまったからといって急いで洗濯機で洗わないでください。
これはよくある間違った対応です。
汚れをすぐに落としたい気持ちは理解できますが、慌てる必要はありません。
実際、油性の汚れがある衣類を洗濯機で洗うと、汚れが衣類の繊維深くに染み込んでしまい、さらに落ちにくくなる可能性があります。
そのため、先にクレンジングオイルを使って汚れを落とす方法を試してみましょう。
自転車油汚れの簡単な除去法
以下に自転車の油汚れを落とす具体的な手順を示します。
- 汚れた部分の下に不要な布を敷く
- 汚れに対して植物油を塗布する
- その上から食器用洗剤を加える
- 歯ブラシで軽くたたくようにして汚れを浮かせる
- アルコールを吹きかける
- 再び歯ブラシでたたく
- クレンジングオイルを塗り、さらに歯ブラシで処理する
- 汚れが薄くなったら水で洗い流す
- 必要に応じて2~8のステップを繰り返す
この手順を複数回繰
り返すことで、ほとんどの汚れが除去できるはずです。
もし汚れが残る場合は、手洗いを試みてください。
これで大半の汚れは取り除かれるため、最終的には普通に洗濯機で洗えばよいでしょう。
長期間放置された自転車油のシミ取り手順
「自転車の油を後で落とそうと思っていたら、いつの間にか数日が過ぎてしまった」という経験はありませんか?
時間が経過してしまうと、シミを取り除くのがより困難になります。
しかし、次に紹介する方法であれば、時間が経過した自転車の油も除去できる可能性があります。
必要なアイテム
- ベンジン(塗料を薄める液体としても使用可)
- 食器用液体石鹸(中性)
- 古い歯ブラシ
- 使用しない布(例:タオル、手拭い)
ベンジンは、クリーニング店でも利用される溶剤と同様の効果を発揮します。
プロの技術を自宅で実践できると思うと、期待が高まりますね。
ベンジンは薬局やドラッグストアの洗剤コーナー、塗料を薄める液体ならばホームセンターで手に入ります。
ベンジンを用いた油汚れ除去法
- 汚れた箇所の下に不要な布を配置する
- 少量のベンジンを古い歯ブラシにつけ、汚れに塗布する
- その上から食器用液体石鹸を加える
- 指で丁寧に汚れを揉み出す
- ぬるま湯で洗い流す
- 最後に洗濯機で通常通り洗濯する
この方法を用いれば、しつこい油汚れもきれいに落とすことが可能です。
ベンジン使用時の注意事項
ベンジンは油汚れ除去に非常に有効ですが、使用する際は次の点に注意しましょう。
- 換気を良くするため、窓を開けたり換気扇を使用する
- ゴム手袋を着用する
- 色落ちしないかを、目立たない箇所で試す
- ベンジンを使用する前に、汚れた箇所を水で濡らさない(ベンジンの効果が減少します)
ベンジンは強力な化学物質なので、取り扱いには十分に注意し、安全に作業を行いましょう。
オキシクリーンで頑固な汚れも解消
「衣服にベンジンを使うのは少し抵抗がある…」と感じる方には、SNSでも好評のオキシクリーン(酸素系漂白剤)の使用をお勧めします。
オキシクリーンによる油汚れ除去法
- ぬるま湯(40℃~50℃)にオキシクリーンを溶かす
- 汚れた衣服をこのぬるま湯に入れ、6時間程度浸け置く(汚れの程度に応じて時間を調整)
- その後、通常通り洗濯する
汚れが特にひどい場合は、オキシクリーンの量を増やしたり、浸け置き時間を延長
することで、より効果的に汚れを落とすことができます。
オキシクリーンなら、衣服を傷める心配も少なく、安心して使用できます。
自転車油汚れの対処法まとめ
自転車のチェーンからの油汚れは、クレンジングオイル、ベンジン、オキシクリーンを使って除去することが可能です。
初期の軽度な汚れなら驚くほど簡単に落とせますが、頑固な汚れには上述の方法を試してみてください。
それでも汚れが取れない場合、シミ落としに定評があるクリーニングサービスに相談してみましょう。