Edgeのエラーコード「RESULT_CODE_KILLED_BAD_MESSAGE」は、Microsoft Edge ブラウザでのエラーの一つで、通常はブラウザが受け取った不正または破損したメッセージが原因で発生します。
このエラーは、ブラウザの拡張機能や外部から送信されたデータの問題によっても引き起こされることがあります。
以下に、エラーの発生原因と解決方法を説明します。
Microsoft Edgeのエラーコード RESULT_CODE_KILLED_BAD_MESSAGEの詳細
このエラーは、Edgeの内部機能や外部要因(拡張機能、ウェブページ、システムエラーなど)が絡み合うことが多く、原因を特定するのに手間がかかる場合があります。
1. ブラウザ拡張機能の問題
Edgeの拡張機能(例: 広告ブロッカーやパスワード管理ツールなど)が不正確なデータをブラウザに送信し、Edgeがそれを処理できない場合にこのエラーが発生します。
- 具体例: 拡張機能がWebページと通信する際に、破損したメッセージや予期しない形式のリクエストを送信した場合。
- 関連症状: 特定の拡張機能を有効にするとエラーが出る、あるいは無効化するとエラーが解消される。
2. キャッシュや一時ファイルの破損
Webページの情報を保存するキャッシュやCookieが破損している場合、ブラウザが不正なデータを読み込もうとすることがあります。
- 具体例: サイトデータが古くなり、ブラウザの最新仕様と互換性がなくなる。
- 関連症状: 特定のサイトでエラーが発生するが、別のブラウザでは問題がない。
3. 互換性のないWebページやサーバーからの問題
サイトやサーバー側が送信するデータが、Edgeの期待する形式に合わない場合もエラーの原因になります。
- 具体例: 非標準的なJavaScriptや、破損したJSONレスポンス。
- 関連症状: 特定のWebページを開いたときのみエラーが発生する。
4. Edgeの古いバージョン
最新のセキュリティパッチや機能が適用されていないEdgeでは、新しいWeb技術に対応できない場合があります。
- 具体例: サーバー側がTLSの最新バージョンを要求しているが、古いブラウザが対応していない。
- 関連症状: 更新を行うと問題が解消する。
5. システムやネットワークの障害
ネットワーク設定の問題やシステムリソースが不足している場合も、Edgeが正常に動作できなくなることがあります。
- 具体例: VPNやプロキシ設定による不正なリダイレクト、または低速回線。
- 関連症状: 他のアプリケーションやブラウザでもエラーが発生することがある。
エラーコード RESULT_CODE_KILLED_BAD_MESSAGE解決方法
ステップ1: 拡張機能を無効化してテスト
- Edgeの拡張機能管理にアクセス
右上のメニュー(…)> 「拡張機能」。 - すべての拡張機能を無効化
すべての拡張機能を一時的にオフにします。 - エラーが再現するか確認
エラーが解消される場合、問題を引き起こしている拡張機能を特定します。 - 拡張機能を一つずつ有効化して確認
問題のある拡張機能が見つかったら、それを削除または更新してください。
ステップ2: キャッシュとクッキーをクリア
- Edgeの設定に移動
右上のメニュー(…)> 「設定」 > 「プライバシー、検索、サービス」。 - 閲覧データをクリア
「閲覧データをクリアする」 > 「今すぐクリア」を選択。
- 必要に応じて以下を選択:
- 閲覧履歴
- Cookieとその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 再起動して動作確認
キャッシュを削除後、再度Edgeを起動して問題が解消されるか確認します。
ステップ3: Edgeを最新バージョンに更新
- Edgeのバージョン確認
メニュー(…)> 「ヘルプとフィードバック」 > 「Microsoft Edgeについて」。 - 更新がある場合は適用
最新バージョンに更新し、再起動します。
ステップ4: ハードウェアアクセラレーションを無効化
- 設定に移動
メニュー(…)> 「設定」 > 「システムとパフォーマンス」。 - オプションを無効化
「利用可能な場合はハードウェアアクセラレーションを使用する」をオフにします。 - ブラウザを再起動
問題が解決するか確認します。
ステップ5: WindowsのEdge修復機能を使う
- Windowsの設定を開く
「設定」 > 「アプリ」 > 「インストール済みアプリ」。 - Microsoft Edgeを選択
Edgeの詳細オプションをクリック。 - 「修復」を実行
修復を実行してEdgeを復元します。データは保持されます。
ステップ6: 再インストール
- Edgeを完全にアンインストール
- 一部のWindows環境では、標準の方法でEdgeを削除できない場合があります。その際は以下のコマンドをPowerShellで実行してアンインストールします。
Get-AppxPackage -Name Microsoft.MicrosoftEdge | Remove-AppxPackage
- Microsoft公式サイトから再インストール
最新バージョンをダウンロードしてインストールします。
追加の対策
- ネットワーク設定の確認
- VPNやプロキシを使用している場合は一時的に無効化して確認。
- Windowsのネットワーク診断ツールを使用して問題を修正します。
- システムファイルの修復
以下のコマンドを実行してWindowsのシステムファイルを修復します。
sfc /scannow
- 他のブラウザでの動作確認
同じ問題が他のブラウザでも発生するか確認し、サーバー側の問題であるかどうかを切り分けます。
問題が解決しない場合の対応
- Edgeのログを確認
開発者ツール(F12)を使用して、エラーが発生しているリクエストやスクリプトを確認します。 - Microsoftサポートへの問い合わせ
Microsoft Edge公式サポートページで直接サポートを受けることも検討してください。
これらの手順を試しても解決しない場合、さらなる技術的サポートが必要になる可能性があります。
まとめ
Microsoft Edgeのエラーコード「RESULT_CODE_KILLED_BAD_MESSAGE」は、破損したメッセージや不適切なデータの処理が原因で発生します。
主な原因には、ブラウザ拡張機能の不具合、キャッシュやCookieの破損、互換性のないWebページ、Edgeのバージョンの古さ、またはシステムやネットワークの問題が挙げられます。
解決策として、拡張機能の無効化、キャッシュやCookieの削除、Edgeの更新、ハードウェアアクセラレーションの無効化、修復や再インストールが有効。
それでも解決しない場合は、ネットワーク設定やシステムファイルを確認し、必要に応じてMicrosoftサポートを利用しましょう。